見つめ合い 態度で示そうよ 嗚呼 二人の恋路すれ違えど 忽ち「お止しよ」と 喧しい。 お座なりな「はぁい」 あんたにはわからんわ 失う侘しさも 簪が増えるたび 泣く夜があるってこと 嘘で繋ぐ夜を 手垢に塗れた身体でも 埋まるものがある 私の心を連れて 生き方を選べたなら 忘れて銀座の床屋へ 簪かなぐり捨てて 手招きされるまま ふざけ合い 感度で示そうよ さんざめく雨 言い訳にして上がろう 同じ屋根の下ね ただいま。おかえりなさい。 愛してる 死ぬほど いっそ血濡れた嘘で指切りでも 咲いて散りゆくもの 脱ぎ捨ててしまおう 失う侘しさも 頭の中駆け回る苦慮も 終わることはない無い 私の心全て 抱きしめられても未だ 抜け出せそうにないから さんざめく雨の奥に 手招きされるまま 故に最期にしましょうよ 簪にお別れして雨の向こう 泣きべその「お止しなよ」 囁く「君も来るかい?」 ふざけ合い 感度で示そうよ さんざめく雨に濡れて笑いましょう 同じ痛みの仲ね ただいま。おかえりなさい。 愛してる 死ぬほど なんて諄い戯言は 要らないでしょう? 最後まで逝きましょう さんざめいて雨このまま