この白い絨毯を もう何度見たこと でしょう 隣で並ぶ貴方は どこか子供みたい にいつだってはしゃいでいた 穏やかな日々に降り注いだ 雪のよ うな優しさが 手のひらにしまいきれなくて ズボンに隠された 小さな領域へ 思い出をしまい込んだんだ でこぼこすぎる 雪だるまには 二 人で名前をつけた 投げつける雪玉に ありったけ幸せ 込めて 真っ赤な頬で 手袋のない かじか んだ手を握った 微かに照れくさい残るぬくもりは ポケットの中 貴方の昔っからの癖が 僕に映った みたいで 何でも片づけられないな 笑えそうなくらい くだらないもの たち ポケットが溢れ出しそうだ 凍った池のスケート場で 二人で転 んだ夜の 砕けたクッキーのような カケラを しまいこんだよ 何十回と 叩いてみても 幸せは増 えないから 結晶のような 思い出集めて ポケ ットの中