放課後ふたりの落ち合い場所 誰にも気づかれないように 家の近所の駐車場 まぁ何をするわけでも無いんだけど 手を繋ぐだけで精一杯 ふたりはぎこちないまんまで 「もうそろそろ帰らないと」って ちょっと寂しそうな君の声 流行りの歌は知らないけど いつも君が 口ずさんでた曲はまだ覚えてる 好きなバンドもお気に入りの歌も ごめん推しだけは好きになれないや 今でもね。年はとったけど。 初恋の人君はどうしてる? 元気にしてる? 季節に取り残されたままで 僕は大人になったよ あの日みたいにあの場所で お喋りはもうできないけどさ あの人とどうなったの? とか良い人いた?とか そんな事で良いから。 もう昔話はいいから。 元々僕より頭の良かった君でも 分からないんだ恋ってやつは 参考書があればなぁ なんて困った顔も愛おしくて 正解がないとわかったのは 随分と後になってからで 解けないんなら溶かした愛で ふたりを包み込んでいられたら 初恋の人君はどうしてる? 元気にしてる? 今更好きとかじゃないけれど。 あの頃は間違いなく きっとふたりはあの場所に 幸せを感じていたはずで。 あれって妄想だったの? ってがっかりさせんでよ 忘れたって良いから。 ただ無かった事にはしないで欲しい 工場開発されてしまった駐車場には ビルが建つよ 寂しい悲しいとかより 今は懐かしいと思える 好きなバンドもお気に入りの歌も 君といた場所もふたりの気持ちも 今ではね、変わっていくけど 初恋の人君はどうしてる? 元気にしてる? 幸せになってくれれば良いのさ、 僕は大人になったよ 初恋の人君はどうしてる? 元気にしてる? 思い出色褪せてく方が 今でも綺麗なだけよりはいい あの日みたいにあの場所で お喋りはもうできないけどさ あの人とどうなったの? とか良い人いた?とか そんな事で良いから。 もう昔話でいいから