Track by榎木にれ
曇りガラスの向こう 雨の跡を眺めて 物憂げなニュースに色を失くした 明日を捨てた時代に 人のうつろいそれは幻となり ブラウン管にうつる 表情がいつか夢に消える 遠い未来を思う 灰の笑顔を残し 靄がかすんでる 涙をたどり 響く音に抱かれて 汽車の止まらぬ駅の 錆びついたにおい 降り出す日を浴びて セピア色の過去紡いでいく 人のうつろいそれは幻となり ブラウン管にうつる 表情がいつか夢に消える