窓からの景色が 記憶みたいに過ぎていく 余すほど紡いだ 言葉の糸ほどけてく 春を終えた日から どれだけ時が経ったかな 新しい季節に 君は何を 誇るだろう 長い廊下の向こう 走る背中を焼き付けてた 踏みしめた足跡は 振り返らない 永遠の始まり 晴れ渡る空の色 悲しみに舞う桜の色 目に映るものすべてに あの頃がある 変わりゆく木々の色 おもかげを撫でる風の色 眩しさに書きかけた キャンバスはひとつ 心のなか混ざりあい 今日の「私」になる 疲れたこころ乗せて 次の駅へと走りだす 私はどれくらい 君に胸を 張れるのだろう 古ぼけた教室の 落書きみたいな夢の痕 今でも変わらずに 焦がれている 物語の途中 流れてく雲の色 太陽に透ける髪の色 忘れてしまうものにも あの頃がある ひたむきな汗の色 切なさに染みる雨の色 当たり前の風景が 生きてきた証 色とりどりの光が 明日の「私」になる 晴れ渡る空の色 悲しみに舞う桜の色 目に映るものすべてに あの頃がある 変わりゆく木々の色 おもかげを撫でる風の色 眩しさに書きかけた キャンバスはひとつ 心のなか混ざりあい 今日の「私」になる