Baton 地下鉄の乗換が あまりに難しくて 路線図をなぞってたら 見知らぬ人が 助けれてくれた 何度も同じ事を 聞き返す僕に 嫌な顔一つせずに 「お気を付けて」と 笑ってくれた 人波に流されてく 背中にお辞儀をした 顔を上げた時にはもう 見えなくなってしまったけれど この手の平にバトン 受け取った気がしたよ 誰かを想う心から心へ 託されたメッセージ 僕も同じように 差し出せるのだろうか 窓辺に映った 自分に問いかけてみる 思えば今まで僕は 自分の事が一番で 困っている人がいても 何もせずに通りすぎてた 誰とも関わらずに 生きて行くのは身軽だけれど 途方に暮れてたあの人は いつかの僕だったかもしれない この手の平にバトン そっと握ってみるよ 自分を変えるのは とても勇気がいることだけど 「無理だ」と言わずに 一歩ずつ踏み出すよ 僕にしかできない事だって あるはずだから 「ありがとう」のひとことで 生まれる笑顔がふたつ ひとりでは知り得ない ものがあること 僕は、忘れたくないんだ この手の平にバトン 受け取った気がしたよ 誰かを想う心から心へ 託されたメッセージ 目を逸らさないで 出来ることからはじめよう 今度は僕から あなたに届けたい あなたから誰かへ 続いてゆくリレー