午前二時から 降りつづいた 雨はきっと コンクリートの朝を 濡らすだろう 夜勤明けばっか 引きずって うなだれてはさ バイトの愚痴 吐き捨てては 泣いた 駅前 歌う 知らない人の 歌とギターが心に刺さる 夢や 希望や 愛してるを あれからどこにしまったっけな さあ 振り向いて 君の場所はここにあると 歌って かすれた声 響かせて さあ 笑って きっと君のこれからは そう 素晴らしい 雨が上がる 雲も晴れる 虹がかかる わたしが始まる 誰かと比べる意味なんて 何もないのに 大好きな曲も 聴けなくなって SNSに疲れ果て また閉じては また開けるを繰り返して 泣いた わたし一体何を求めて 歌を歌い始めたんだろう 誰のために? 明日のために? そんな難しい答えだっけな さあ 振り向いて 君の忘れ物はここに あるって 取りにおいでよ いますぐに さあ 笑って きっと君のこれからは そう 素晴らしい 過去は消える 傷も癒える 生まれ変わる わたしが始まる 始発待ち 降り続く雨の中に 昨日までのわたしを見つけて すこしだけ 手を振っては また目を逸らして 俯いて呟く「さよなら」 さあ 振り向いて 君の場所はここにあると 歌って かすれた声 響かせて さあ 笑って きっと君のこれからは そう 素晴らしい 雨が上がる 雲も晴れる 虹がかかる わたしが始まる