淡色の雪 降り積もれば あなたの声が愛しくなる 抱きしめたくて伸ばした手は 宙を切って いつの間に いつの間に 違えていた お互い夢見た 理想の果ては 引き返せないほど 思い出すら壊して痛みを遺した 欠けた月のその裏側 誰にも知られない御伽話を 星座に結んで 色褪せた街を照らした ゆらめく記憶の向こう 吐息溢れ落ちた宵の空を 忘れないように 君と見つめあった 永久にも感じられた13秒間 何気ない この幸せは 脆く儚く砕けてしまうから どうかこの夢が 夢のままでいられたらと 一人呟いた 鉄格子を潜り抜け 辿り着いた 時を暈した 秘密の場所 見上げた空の その果てまで あの日と 変わらず瞬く 積み重ねた 些細な誤差は 知らず知らず大きく膨らんで 想いと裏腹に 二人の隙間を広げた 歪んだ世界の中で 縋る未来すら見失いそうで 壊れそうな平穏が 日々を蝕んで 私の輪郭すら溶かしていく 無邪気に笑う君が どうかどうか幸せであるように 欠けた月の裏 誰も知らない御伽話は 朝焼けに沈む
