午前二時過ぎの歓楽街 こんなもんか 他愛も無い 震える指で逆様の たばこに火を付ける 硝子の向こうの熱気と喧騒 混ざり合わない現実と理想 いつだったか今日に設定した期限 上手くいかない非望と遠望 疾うにはずれた欲望と希望 叶うことのない日々に 色を添える偽善 肩を連れ行く烏合の衆 横を通り過ぎていく 「いかがですか?」 前方目を光らせる職務と 誰も僕にはくれない「すみません」 どうやら絶好調みたいだ いっそ壊してしまっていいだろう 巫山戯たこの世界を 摩天楼へと進める 僕は誰? なあ 教えてよジョン・ドゥ 君と瓜二つであるこの僕に 何かを書き足して 午前二時半の焦げたネオン この身はどうせ一朱金 僕は排除されるべき異分子で 自由に生きてみたかったんだ 限られた虚であるオール3を 吸って 吐いて 食んで 喰らった だけど でも でも きっと笑ってしまっていいだろう 素晴らしきこの世界を 摩天楼から見下ろす 僕は誰? なあ 助けてよジョン・ドゥ 同姓同名 神様仏様 殺してよ もういらないんだよジョン・ドゥ 名前なんていらないこの僕は 夢に見た世界線へ 過去になったこの僕に 永遠にさよなら