幕が開けて 雲が退く時 静かな歓声が 歓迎してくれた あの空にぽつんと 居残っていた みすぼらしい青さを 見させてあげたかった 塩風にまかせ 水平線先を見た 果てしない青に 涙を流した 雨色のせいにして 口癖もこぼした 醜い色も耐えきれぬまま落ちて ジュリリ 涙を手に握って 傘をあげた 青い空が今は 嘘らしく見えた 心を押しつぶす嫉妬 望まなかった天性 同じ夢を抱きながら 変わらずに汚れているまま 塩風に吹かれ 波流れを見た 夢に近づけば 弱さがバレちゃった 雨色のせいにした 透き通った世界で 霧を晴らして さざ波へ 触れたかったんだ 夢で見たまんまの 水色の雨 色落ちを見て ぼーっとしちゃう 塩風にまかせ 水平線先を見た 果てしない青に 涙を流した 手が届きそうだった 長い夢を見て どこかが静かな叫びが 聞こえてくる
