雨の夜に まぶたを閉じれば 幸せの隙間が 見えてくる たよりなさに お酒を含めば 忘れていた思い出が うずき出す “女はみな 幸せ上手 相手しだいで たちまち変わるわ" 窓ガラスに 浮かぶ私に つぶやいたけれど できるのなら あの人の夢に ためらわず飛び込んで暮らしたかった 過ぎた日々は サイレント喜劇 泣き笑いして 私が踊る 月日越しに 眺める昔は 悲しみほど 美しい知らん顔 “女はみな サヨナラ上手 ひと足先に 大人になれるわ" セピア色の 写真を指で はじいて言ったけど できるのなら あの人の腕に 人生を投げ出してしまいたかった “女はみな あきらめ上手 ワイン飲むように 昔に酔えるわ" 闇にひとり ステップ踏んで おどけてみたけど できるのなら あの人の腕に 人生を投げ出してしまいたかった