いつも通るこの道は あなたとの思い出 いっぱい この石だたみ ふたり立ち止まり 見つめあいましたね いつまでも わたしの歌に 出てくるような すみれ色の夕暮れでした あなたはわたしを 好きだといって わたしもあなたが 大好きでした このうえなく照れ屋のあなたは 無口な少女の心のすきま うめつくすだけの ことばも言えず ただやさしく 包んでくれました 若すぎたあのころの わたしは すこしだけ おとなぶって 静かな愛の てざわりよりも 愛のことばが ほしかったんです あなたにさよなら言った夜 ポロポロ朝まで 泣きました あれからしばらくは 思い出ひっぱり出して あなたの好きな歌 口ずさんだ あれから何度か 恋をして 少しちがう私に なりました あのときもらったやさしさを いまでも大事にしています いつも通るこの道に あなたとわたしのかげがゆれる いつも通るこの道に ゆるやかな風のメロディー