どうしてあなたに 出逢ったのか それが今もわからない しかし それは いつか見た夢 しかし それは いつか来た道 遥かなり アトランティス 黄金のシャチが 海にアーチを描き 飛行船で手に汗を握った二人 あの時もあなたは優しく そっと私の肩を抱いた 天翔る船に 恋の予感を乗せて 契りあった未来 空の風が微笑みかけて 私が髪に気をとられると あなたはそっと額にキスをした ああ あれから 一万年以上の歳月が流れ去り 氷がとけ 花が咲き 山は緑に そして紅葉した 地球は何度自転をし 幾度太陽を巡ったか いま私は あなたとともに歩く あなたとだけ歩く あなたのために歩く だって二人は いつも恋人 いつも夫婦 二人の魂は 二つで一つ だからあなたを 愛さずにはいられない どうして君に出逢ったのか 僕にはそれがわかっていた そう それは 心深き願い そう それは 永遠の理想 遥かなり 悟りの国インド 灼熱の大地にも 凍える岩場にも 教えの絆で結ばれていた二人 あの時も君はけなげで 僕の足のひび割れに涙した 獅子吼する仏陀 感激の法雨の中に 誓いあった来世 空の星がまたたいて 君の瞳が輝くと 僕は君の幸福を祈った ああ あれから 二千年以上の歳月が流れ去り 雪が降り 草が芽生え 鳥はさえずり そして落葉した 仏は何度下生をし 幾度法を説かれたか いま僕は 君の手をかたく握る 君は僕の既視感 君は僕だけの秘密 だって僕たちは 織姫と彦星 幸福の天の河はいつも渡れる だから主よ 祝福をください