吐息をひとつ飲み込むような感覚 水を吸うふたつ並んだ影法師 きっと最後は君が言うんだろうな 誰かも見てる月 遠く眺めてる 震えた声で僕の名前を呼んだ 夜の淵 湿る空気に息づいて どうしようもない ブランコにある間隔 揺れる先 違うとこを見てる 解けた靴紐 直す前に 全て終わるかな さよならにしてはざらっとした 軽薄な感じは 何なんだろうな だからこれで世界が終わるとしたら 明日の事 これまでのこと考えなくていいな それなら幸せなことでしょう ただ それだけ それだけ 同じように霞む無機質な天井 変わる街の景色に一人取り残されて 見えてるものはいつかのように 輝いてはいないから 触れる夏風に しがみついている これで世界が終わるとしたら 明日のことこれまでのこと 考えなくていいな それなら幸せなことだって ずっと言い聞かせて だからこれで全て失えるとしたら あの日のこと始まりのこと 泣き出さなくていいな それでもよぎる声、匂いも態度を 明日も変わらず また思い出していいかな