地上は赤く熟れた 欲望の森 果実を齧れば 儚く濡れる 寂しさだけが繋ぐ 僕らの糸は きつく結ばれて 深い海の底へと もう離さない 二人きり 眩しい世界に さよなら 長い髪を絡ませ泳いでく 君の身体にしがみつく 溶け合うほどに 何度も 鱗剥がれ落ちてくまで 求め続ける 僕ら闇を彷徨う魚 君がくれた痛みの 優しい牙に この身捧げれば もうそこは天国さ もう戻れない 二人だね 眩しい世界に さよなら たった一度の過ちを 許すのは誰? 永遠に消えぬなら もっと激しく燃やして 太陽より 真実より 揺るがぬ愛で あの日 何故涙を流してたの 震えながら見つめてたの 何も言わずに 君は 指先をすり抜けるように 光になった 僕だけを残したままで 髪を絡ませ泳いでく 君の身体にしがみつく 溶け合うほどに 何度も 1000年経ってもその温もりを 探すのだろう 君の抜け殻 抱きしめながら 僕は闇を彷徨う魚 深い海の底で