時間は告ぐ 「すぐに 動き出さなきゃ 君はおしまいさ」 ぴんとこないまま部屋を抜ける 行くあてはない 着地点なんてない 眠る遊具たちの冷たい鉄の匂いは ほら夜をにじませて 帰れない郷愁へまた駆り立てる 痛みだけ連れて 上手く隠れるように この街の空気吸う もしかして僕らが 越えることないこの 境界が 世界の果て 時間は告ぐ 僕に 与えられてる猶予はあと少し ただならぬ気配に振り返る 大きな目でビルが見下ろしてる 物語にはならない 1ページも埋められはしない そんな日常に 僕らは慣れすぎていたのに 誰かが溢している 溜息は月を覆い隠すのだから 今だけは未来も 簡単に捨てられる フリをしていようか ほら どうして ちぐはぐになるのかわからなくて 欺けるはずだと誤魔化して 積み重ねて見失ってる また駆り立てる 痛みだけ連れて 上手く隠れるように この街の空気吸う もしかして僕らは 越える気なんてないのに 境界を覗き見て 「誰が先に落ちる?」 足元を揺らす そんな遊びに夢中 踏み外したときに 待ってるその場所が いつか見た 世界の果て