とかく 事実は小説よりも奇なり 俺は筋書きの無い ドラマが見たい 期待する未来 時代が変わるなら 誰より近くで 肌で感じたい お前の嫌いな退屈なサイクルも 成し遂げた後に振り返れば 不遇も 苦痛も 普通の毎日も ノスタルジーも相まって ドラマチック ただ 在るものをあるがままに 苔むす石 枕代わり 誰かにとっては取るに足らぬ事も 俺にとっては 宝探し 皆 違いは僅かばかり 故に 生きるも死ぬも 明日は我が身 辞める理由は幾らでもあるが 続ける理由は 一つしかない I'm not a hero, a protagonist いつものまばらなフロアの隅っこ 淀んだ空気 吸引 俺も お前も それぞれの世界の中心 フィクション染みたリアルに対を成 す 現実を色濃く残す鉛筆 削りカスは未だ尽きず 俺は俺を書かせれば まるでスピルバーグ 平凡な男が主人公 刻む秒針と同じスピード 神も仏も無い 一本の道 この無神論はむしろ 信仰の域 奴の最後の沈黙の意味 俺には量れない 深層心理 挫折 それも仕方無い 奴はいくつか前の信号を右へ