滲んだ雨に 足取られて 崩れた声 飲み込んでは ひび割れた胸に残る 触れられないままの欠片 過ぎゆく日を 背に抱えて 心の糸 絡まる 歪んだ笑顔で 諦めたのに 震える掌見て 立ち尽くす 何を言い返せばいいだろう 空虚なままで求める 消せない痛み隠しても 差し出された手の温もりを あてなく駆け出して がんじがらめ蜘蛛の糸 期待を照らす淡い光を 焦がれるままの炎 沈まらないざわめきも 慰めならいらないから ただ願いだけ 賭けた道の先へ 錆びた鏡に 映るさまは 捨てられたもの ばかりで 砕けた時 掬い上げ 守りたいだけで ただ思い出す 流される弱さで 軋む心を晒して 雨音響かせて もう一度 偽りじゃない証を 刻んだ記憶の煌めき 慰めなら いらないから ただ願いだけ 賭けた道の先へ 弱くてもいい 不安でもいい 走りぬけてさ 時を放ち続け