嗚呼 今日も悲しき満員電車 一台やりすごしても 乗り込めずに 体を張っては突入をはかるも 閉まるドアに体はさまれて 今日も一日働く前からボロボロ べったりおさえた髪型バサバサ 足を女に踏まれてイライラ 弱った胃腸がキリキリキリキリ 嗚呼 いつか 帰りたや我ふるさと <♪> ふと目をこらせばそこは楽天地 ここならすいてるぜ 運転席!! 運転手のおじさんに イキナリパンチ 「ただちにまっすぐおれの 会社に行って!」 ことわる運転手を叩き出して とうとう ついに 自らレバーを握って出発進行! 時速40 50 60 70km/h 泣き叫ぶ乗客の声を道づれに 時速80 90……km/h このレールは俺の生まれた 里にも続いているのだろうか… でてきた道を再び戻る 行く手をさえぎる パトカー 機動隊 あの山越えれば 生まれた町が 上空とりまく自衛隊機に 報道ヘリコプター 満員電車は故郷をめざす! 今日は遅刻させて下さいと 電話しなくちゃ…