一筆書きしたような 雲が伸びていく その先へ車は走っていく 荷台に積んだ過去を 少しずつばら撒いて 未来を探しにいく 散々騒いだ彼は眠りについて 車には気の利かぬバラードが流れる 外から白い鳥が僕を笑って 雲の先に消えていったよ ただいま、って言わせてよ 話したいことたくさんあるんだよ 雲の形が君の髪に見えた ほら、もっとスピードをあげてよ 風の吹く場所へ いままでどれくらいの人と 出会っただろう すれ違うだけの人、大切な君 知らない町に知らない風が吹いて その中で変わらない唄を歌った 知らない君にこの歌が届くなら 僕たちはなんだってやれるな さよなら、って嫌いだなって、 僕はずっと言ってきたけど この場所にはまた来る予感がしてる ぼんやりしてたら置いてくぞ、って 風が笑ったよ 散々騒いだ車内は眠りについて ほらもう明日の太陽が顔を出す 僕ら何処へゆけるんだろう 何が待ってるんだろう 雲の先で ただいま、って言わせてよ 話したいことたくさんあったけど いざ君の前にこう立ってみたら 笑って歌うしか能がないけれど ただいま、って言わせてよ おかえり、って言って欲しいんだよ ぼくらの旅はずっと続いてく ほら、もっとスピードをあげてよ 風の吹く場所へ またくるよ、その日まで。