怖くて爪と爪を合わせていた 震えて隠したサイン 爛れた顔も傷も 抉っていた 棲み分けもできぬ動物だ 意味などいらない ただそこに存在するのならば すべてを葬り わたしはあなたの盾になろう 燃やして(強く強く) 火種が燻る暇もないほど 燃やして(あなた抱いて) 振り解く暇もないほどに 茜色の空が落ちてきた 大事さも知らないくせに 燃やして あなたの声も温度も忘れていた 呆れて許して欲しい 朝日の射した窓は塞いでみた 聞き分けの悪い自堕落だ 光を遠ざけ できるだけ暗闇に埋もれた 明日が来ないと わたしは眠ることができた 燃やして(強く強く) 火種が燻る暇もないほど 燃やして(あなた抱いて) 振り解く暇もないほどに 朝焼けの色は覚えていた あなたが好きな空の色 燃やして 微かな澱みがもう綺麗に透き 通っていく(深く) 陽だまりに身を寄せ合って 燃やして(強く強く) 火種が燻る暇もないほど 燃やして(あなた抱いて) 振り解く暇もないほどに 燃やして(強く強く) あなたを照らす太陽になるなら 燃やして