私、風下に晒されていた 小説の中の一文だよね? ただ順当にエピローグへと廃れてく 文字列の流れ タラレバを避ける 僕らのために西陽は影を作り 出したのだ メタな手にあやされてた 活字たちの群れに届いたはず 「変わらないでね、 振り返らないで」ってさ 四季を食べちゃうダークな溜息が 思い出に浸ってシナシナに 下らない言葉を賽の目の様に吐いて 床についたよ 不規則に揺れた体が朝方に消えた 改札の奥 私ここまでは1人で来たの誰にも 見られてはいないはずよ ベタな手に騙されてた悪意と 共に行く 時間を逆撫でるインクジェットから 揺らぎを求めてたはずなのにね 悲しくて泣いていたことが 僕たちのためだと思ってた 舌足らずな恋のことを未だに 「泣いてたのね、 触れないよバクだって」 酒気帯びて得たナードな 溜息がこの腕に縋ってチラチラと 下らない言葉は 賽の目の様に舞ってこびりついたよ 不規則に揺れた心を後書きに添えた 改札の奥 間違いなくそこにある
