心の淵なぞる歌流れに逆らう様に 揺らぐ影をさらって空を飲み干した 散らばった夕陽を放り込んだ 鼓動は音を打ち出して夢は 放射線状で 喧騒指に絡まって サイドガラスの隙間に溶かしてゆく 溢れ出した歌は鮮やかにシャツを 染めた 一層心近づいて 明日は今霧の中で夜を低空飛行中 ずっと描き続けて 欠けた月の下 心は息をしていて深い海の底漂う 静かに迸っている 立ち止まる日々を包んだ毛布 ベッドの上 欠片燃やしている 朝焼けに舞う始まりを 覗いたファインダー越しに切り 取ってゆく いつかの向こう側 消えそうな火は瞬いて ずっと胸の奥にいて 青を重ねた 明日の色君の手の温度差が そっと繰り返す夜明け前 欠けた月の下 回り続ける歌いつだって 新しいサイクルの上 新しいキャンパスの前に立つ 変わり続ける歌いつだって 新しいサイクルの上 新しいキャンパスと