ミセモノの君が 見せる 愛を ニセモノの僕が 似せる “I”と 真実(ホンモノ)がホンモノじゃない 世界 「全く、似ていないでしょう?」 バケモノの指が 示す愛を ハリボテの身体 照らす アイノウ 綺麗な歌を歌いましょう いびつな手が空を向く 遠い街の鉄塔の 足元に揺れる花が 煙と共にちぎれたのは きっと少し先の話 イツワリだと叫ぶもの イツワリに気づかぬこども それをかき乱すケモノ 詠え la-li-la-la-lu-la-la 讃え la-li-la-la-lu-la-la この声ですら“ニセモノ”だって 言うんだろ? 嗤え、睨みつけても 嗤えないよ だから、僕の心臓も ニセモノだったらよかった、のに。 欺くために産まれたなら 僕も欺いてくれよ 理(コトワリ)を重ねたモンスター どこまでが本心(ホンモノ)だろうか ? ソノママで良かったのでしょう ソノママを拒んだのでしょう 綺麗な歌を歌いましょう いびつな手が牙を剥く 宝石で着飾るほど 顕(あらわ)になったバケモノ ―今日もきっと素敵な日だよ どこまでが本心(ホンモノ)だろうか ? 痛くないよ、とうたえど 君になりたい、とうたえど その感情、似てない、似てない すべてがニセモノ 詠え la-li-la-la-lu-la-la 讃え la-li-la-la-lu-la-la 都合の悪い感情(≒機能)なんて 欠陥でしかないんだろ? ああ、悲しいくらい 解り合えないから 僕は君になれたらよかったんだ 詠え la-li-la-la-lu-la-la 讃え la-li-la-la-lu-la-la この声ですら“ニセモノ”だって 言うんだろ? 綺麗で醜い愛を 終わらせてよ、さらば 花の種をさがす手が、 君の雨を拭うとき ―今日はきっと素敵な日だ。 抗う身体を噛みちぎって嗤う ああ、全く、悲しいくらい 『貴方は僕に、 そっくりだったよ。』