ホルマリン漬けにしたキミと ずっと見詰め合ったまま ガラス越しにキスする 冷たい人差し指に 淫らな花弁押し付けて 暗い夢へ落ちるの 白いドレス 薬指に輝くキミの薬指 生まれる前から 死が二人を分かつ愛 愛 愛 誓います ホルマリンの海で 結ばれる私たち 真っ白な体で抱き合って 一つになってしまえ その体とこの心 愛の行き先は 海の底か雲の上か そんなの誰もわからない 混ざり合う血と命が 織り成す心のグラデーション ガラス越しに見つめる 手首に溢れ零れる 私たちの尊い感情 ぽたりぽたり落とすの 白いベール 血に染まったキミの 右手で持ち上げて 氷の様に冷たい愛の口づけ 愛 愛 誓います ホルマリンの海で 混ざり合う私たち ゆらゆら漂い 微笑みあうの 永遠も鼓動も 無いなら作ればいいじゃない 人魚姫のように 泡になるかヒトになるか そんなの誰もわからない ゆらゆらゆらめいて ふわふわ包まれる まぶしいこの場所は 子宮の中なの 産まれることも無く 悲しむことも無く 忘れることも無い 世界へ ホルマリンの海で 混ざり合った私たち 永遠の愛はここにあった 私は幸せよ? 狂ってるって思うかしら? 本当に病んでるのは キミの方か私の方か そんなの誰もわからない 愛されてるか 愛しているか そんなの誰もわからない