宵闇を透かして 結露した窓辺に 触れたら指先から 凍えそう 時計の歩みが止まれば このしじまに 取り残されてしまうが 悪くはない 「明けない夜はない」 それは希望の言葉 まことしやかに囁かれる 世界中探しても もう会えないあなたと 今なら会えるような気がして 人気を失くした街には 幾千もの 息づく鼓動の端まで 星が降る 一昨日小耳に挟んだ 噂話 部屋中散らばったまま 拭えない 「明けない夜はない」 紛れもない真実 望まざる者にも訪れる かわたれ時ならば 目が慣れないうちに 或いは通ずるかもしれない 「明けない夜はない」 それは希望の言葉 まことしやかに囁かれる 世界中探しても もう会えないあなたと 幻でもいいから 会いたい 会いたい