手に余るほどの 目には見えないはずの平凡を 壊して満たしてひた隠しきって 生活のために命を使って 喉元を見れば分からないものが 巻き付いている 息が詰まる何秒か前までに 頭の毒に自由を奪われる 飲み込みたければ 現実を射抜いておくれよ 空が割れることを待っているだけ 何もしないままじゃ放っとけないか ら 貴方の不安は沢山の息から生まれて いる 「そばに居てほしい」なんて気休め だ 嘘も本当もどっちでも無いでしょう ? あなたの思いは思い出になってしま った 古い空気を吸って吐き出しているだ け 浮かばない言葉を晴らすために 追いつこうとしないでくれ! 追い風よさらば 一人で一人じゃない僕らは 例えばだけど 今更だけど 囚われ合いのまま どうやって逝こうか すり潰されるために あと少しだけ もう少しだけ 息が続くことを祈り震えている 細切れの恋を 貼り縫い留め繋ぎ合わせて それがどこの誰とも知らぬ人の 生き餌になっていくことも知らずに 殺意を明かせば 幾千の目線に焼かれていく 「神のみぞ知る」だなんて今更だ 責任感もへったくれも無いでしょう ? 思い出はとうに 振り返るべき過去になり 残りの僕らは選ぶのをやめてしまっ た 名前も意味も奪われたままの 僕らを見放してくれ! 幼いまま 拙いまま 前だけを見据えていた 足元を狙う悪意に気取られて 倒したまま 壊したまま 終わりのまま見つめて また次の視線を作り上げる 追い風よさらば 一人で一人じゃない僕らは 例えばだけど 今更だけど 囚われ合いのまま どうやって逝こうか 野次馬の君のために どこにも行けず 誰にもなれず 只の自分なのを怯え震えてろ さらばさらば