降り積もる雪は この手に舞い降り 隠(かく)したはずの心の穴に 溶け出した 二人(ふたり)が見たのは いつの日の景色 見覚え在る色彩がどこか 微睡(まどろ)んだ 遠く揺らめいた愛を その手に抱(かか)えていたの 本当はマボロシと知りながら 羨(うら)んだ恋の意味は 儚(はか)さに消えてゆくと ふいに気付いた ゆらゆら舞い散る粉雪たち 切なげに溶けて行(ゆ)く 愛は何処(どこ)へ··· さらさら重なる光と影 傷つきたくないなんて 本当は··· 嘘(うそ)なのにね 夢見た明日(あした)は もう二度と来ずに 永遠という 無限の彼方(かなた)に 溶け込んだ 切(せつ)に愛し合う日々も 「偽(いつわ)り」と 呼ばれるなら 盲目の涙に 泣き濡(ぬ)れりゃいい 歯痒(はがゆ)くも 愛(いと)しさ故(ゆえ) その身を焦(こ)がす 想(おも)いを そっと隠した ひらひら瞬く淡き光 頼りなげに揺れては消えて 何処へ··· はらはら導く先を照らし 意味有りげな光を宿し 今宵(こよい)は 誰(だれ)の元へ··· 悲しみの涙に染まる頃 あの人の面影(かげ)を 捜(さが)すのでしょう 触(ふ)れ合う度(たび)に 愛を感じた 温(ぬく)もりに その身体(からだ)を寄せた 傷つくくせに また爪を立てて 吐息(といき)が滲(にじ)む ゆらゆら舞い散る粉雪たち 切なげに溶けて行(ゆ)く 愛は何処へ··· さらさら重なる光と影 傷つきたくないなんて本当は 傷つきたくないなんて 本当は··· 嘘なのにね