夕暮れのベンチ、座っている子供達 しばらくすると迎えがきて帰ってい った 風はいつでも僕にだけ冷たいな 寂しくなるな、はやく帰ろう、家に 帰ろう ポケットの中、ぬくもりも何もない や 商店街を急ぎ足で抜けてゆく 茜色、君の色、僕の孤独を染める いつでも、いつまでも 失くしてきたもの取り戻すような日 々の中 恐れているのはまた一人になること 苦しみばかりでつい下を見てしまう けれど 笑えているのは君のおかげなんだよ 夕暮れのベンチ、煙草に火をつける 煙を吐くと魂も抜けそうで 慌てて揉み消し、立ち上がったら 行き交う人が冷めた目で僕を見た 居場所があるならそれを大切にした いよな 誰でも平等にあるものじゃないから 見つかることなんてないとずっと思 ってたけど そんなことなかった、愛にまみれて いる 茜色、君の色、僕の孤独を染める いつでも、いつまでもそばで笑って いてよ 街の声が眠り、ネオンが目を覚ます 時の流れには逆らえないものだ 時間よ止まれと寄り添いながら願う けれど 時計の電池を抜いても夕日は沈む 永遠なんてものはなくたっていいん だと思う 僕はいま君の愛にまみれているから 夕暮れのベンチ、迎えがきた