Track by鶴田 浩二
さすらいの さすらいの 乗合馬車の笛の音は 笛の音は 旅をゆく子の咽び泣き ああ、高原の湖くれて 岸の旅籠の燈もうるむ 思い出の 思い出の 泪のワルツ あの人の あの人の 忘れられない事ばかり ああ、白樺の梢にかゝる 月もあの夜に見た月か さすらいの さすらいの 乗合馬車の片隅に 肩さむく 揺られ揺られてゆく青春か ああ、別れては面影一つ 抱いて泣くよと誰か知る