もう大人だから 苛立ちも間違いも臆病も みっともないような気がして 動けなくなった 蛍火 風を辿る様 アテのない遊歩道 さらさらと囀る水面 きらきらと月の雫 時を止めよう 目を閉じて 今は休もう 誰もがあなたを責めても 誰ひとり わかってくれなくても 酷く無力で孤独な日々も "乗り越えて行きたいと願うなら 乗り越えられるよ" 蛍火 僅かばかりで 不器用で不甲斐なくて消えそうで 人と違うから不安で逃避行 情けない夜の 迷走の先 本当の 意思や答えが見つかるとただ祈る 焦らないで 焦らないで 蛍火 宿して 浮雲 月影 囁くせせらぎを ぽつぽつと遮る雨と 心の底から雫 大人になって押し殺すことだけが 増えて 誰にも話せなくなった 悲しみという感情 この世から 切り捨ててくれよ そうしたら どんなに楽に 生きていけるだろうか 苛立ちは 本当は傷付いた 間違いは 本当はわかってた 臆病は 経験がそうさせた 涙が止まらない 例え何にも繋がらないとしても せめて 誰かのわだかまりを 痛みを 優しく抱き締めたい "乗り越えて行きたいと願うなら 乗り越えられるよ" 蛍火 僅かばかりで 雑踏を掻き分けて探している 人と違う どうして違う 何が違う やるせない夜の 迷走の先 本当の 意思や答えが見つかるとも限らない でも僕のような 同じような 誰かに伝えたい 焦らないで 焦らないで 蛍火 宿して