荒れ狂った夜の 海へは行かない方が 拾った木を結いて いかだにした たわいない いつのまにかそっと 始まっていた旅は 冒険とは言わない 海は荒れていた ライトが照らすとこまで見ていよう 猛スピードで流されていって 光のある方へ 方位磁針すら持たずもはや漂流 絶えず漕いで 漕いで 目指していた島は失われたそうだ 子供の頃見ていたテレビの中の話 舟も体も疲れたもういいよ 猛スピードで流されていって これからどうしよう 青い自信すら持てずもはや漂流 絶えず漕いだ 漕いだ 壊れかけたいかだ 新たに木を継いだ 最初に組んだ木は ひとつも残っていない これは誰だ こんな旅の途中で出会った なぜか視界は良好 あなたとしか行かない 猛スピードで流されていって 光のある方へ 未開の地まで流されてゆけ 手を動かして 漕いで