立ち籠めし黒雲 玩ぶ群れ 渦巻いた業火の谷に御通り 祭囃子響く 迷い道は赦されない 朧に咲く華のように 唄えよ 人世の走馬灯 虚構じゃない 月虹 君はもう”居て”はいけない どんなに声を上げても 灯また消えていく 宵の宴 祭りが始まる 踊り狂い とおりゃんせ さぁ 六道の辻 「夜叉ノ面」を取り 幾百幾千 死線を破れ 空が亡いて落ちてくる (弔いなど亡い背負う業) 紅蓮に染まる月灯 (醒めない冷めない露命よ 未だ) 歪む世界 幽世へ 供に逝きましょう 六幻 惜しからざりし命 刹那の時に消えて 嘆きさえも泡沫に 彷徨いながら 超えて、征け 紛れ込みし化身 何人たりと赦さない 下弦をも揺らす陽炎 この夜は我の在処 呪いなど 幻想 運命の所為か否か 篤とご覧よ 手ずから導きし終焉を 宵の宴 祭りが始まる 踊り狂い とおりゃんせ いざ 屍の花道を抜けて 陰で陽を閉ざし 火影を宿せ 空が亡いて堕ちてくる (抗いお終い 燃えゆく花) 黒く舞うは散り桜 (要らない馴れ合い 夜霧の碑) 返る天地 隠世も 供に逝かれりゃ 桃源郷 長々し夜を 一二三 数えても果ては闇 世人の声 轟けど まやかす勿れ 喰らい、憑け 鮮やかに 打つ鼓 人の世は 夢の如し 見えざるものが美しいのは 夢見ていられるから 現世を背に 蜃気楼抱いて 最期に笑え 嗚呼 宵の宴 祭りは終わらない 嘘も真 死線を破れ 空が亡いて落ちてくる (弔いなど亡い背負う業) 紅蓮に染まる月灯 (醒めない冷めない露命よ 未だ) 歪む世界 幽世へ 供に逝きましょう 六幻 惜しからざりし命 刹那の時に消えて 嘆きさえも泡沫に 彷徨いながら 超えて、征け 鮮やかに