Track by國
網膜 触れる波の群れ 慣性 明日へ連れていって 終点 燥ぐ埃の行方 流景 絡まったまま 駆け出した大気を掴むカーテン 振り切って不意に描く幽霊 逃げ出した光が手を這って 慣れきった孤独を飲み 干してしまった 網膜 触れる波も暮れ 感性 逃げる雲を追って 窓外 集る暦の幾重 なんて 嘯いたまま 傾いたオレンジを歌うサイレン 振り返った皙い手がなぞる "じゃあね" 寄り添った光は窓を去って 傷ついたガラスに指を 切ってしまった