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滲む光が取り残した時のあわいで 明かり灯した町はもう 寒くなったみたい かえろうと言った寂しげな声と 壊れたおもちゃと 悴むきみの手が 眠りを待っていたの 淡い暗闇にまだ揺蕩うように 記憶をなくした後に 同じ夢を見ようねって指切った 沈む月が照らしたあの道を きみはひとり歩いてゆくの 手を振って どうか またねは言わないでおいて 寒風のにおいだけ 忘れられないままで 同じ夢を見たの 淡い暗闇に落ちてゆく町で 記憶もなくして笑って 空を去った光の残り火だけ揺れる きみとずっと ひとり 眠る