雪が舞い落ちる 路傍に 独り町を歩いても 凍えそうな道の上で 震えた瞼はあけたまま 君のいない これからの 鈍色の 風景も 意味のない ことだって笑うんだろう 白く光る空に 赤く染まる君の頬が 透けて見えたような 気がしたから 少しだけ笑って見せた 遠くへ 波のように 旅に出た 流氷を 彼方に見つめる あの日の群青 言葉では二度と あなたと 分かり合えはしないから 暗がりで舞い踊る二人は 醒めないまま 掌を あいまいに結ぶよ 夜に蒔いた花を見つけて 暗い道の途上で 擦れ違えたことも 見返ることなど 無いまま 移ろう 言葉では二度と あなたと 分かり合えはしないから 暗がりで舞い踊る二人は 醒めないまま 掌を あいまいに結ぶよ もう一度笑って 雪が舞い落ちる 路傍に 独り町を歩いても 凍えそうな道の上で 震えた瞼はあけたまま 君のいない これからの 鈍色の 風景も 意味のない ことだって笑うんだろう 遠くへ 波のように 旅に出た 流氷が 見惚れた彼方の群青