秋の冷たい風が 街をすり抜ける あの角を曲がれば あのアパートメント 色褪せたドアの前 時間だけが止まる 何気に通りかかった 夕暮れの6番街 不意に足を止めて 俺はタバコを取り出す あなたの香りを 思い出しながら アパートメント ふたりで住んだあの部屋 閉じたドアの向こう 愛がまだ響く アパートメント 悔やんでも仕方がないこと 閉じた心の鍵は 錆びついたままさ 俺の頭の中で あなたが好きだった マイルスがまた流れる あのアパートメント 涙の意味なら 今はわかるぜ レコードは回り続ける 何気に通りかかった 夕暮れの6番街 ふたりで交わした約束 悪いのは俺だった でも謝る言葉は 風に散ってしまう アパートメント あなたと過ごした季節 薄いカーテン越し 愛がまだ揺れる アパートメント 俺がどんなに願っても あなたはもういない 過去は静かに眠るる アパートメント ふたりで住んだあの部屋 閉じたドアの向こう 愛がまだ響く アパートメント 悔やんでも仕方がないこと 閉じた心の鍵は 錆びついたままさ