今にもうねり打ちそうな海に 秘密の欠片をひとつ 誰にも明かせぬ思いを 密かに波間に投げた 海に言葉を投げるほど 私は駄目になってたんだ 秘密を全て捨てるなら もっと生きられただろう 世界に馴染めなくてもいい 私のインクに色は着けない 誰にも邪魔をさせないように 虚ろな思考は深海のよう ひとつまみの秘密の願いを捨てて 堕ちていった 私を許して欲しい ひとつまみの秘密の願いを落とし 海に想いを 届かない光なんて 底景の夜空 ひとつまみの秘密の願いを捨てて 堕ちていった 私を許して欲しい 秘密も願いも何も持たない わたつみの 私に、それでも光芒を 底景の夜空