目が覚めたらもう7時前で 慌てて飛び起きシャワー浴びて ネクタイ締めて家を飛び出す あれ、エアコンは消してきたかな… 大通りには駅までのバスが バス停に滑り込んだ所で 小走りをしてステップに飛び乗る 既にシャツの背中は湿っている 幼い頃夢に見た未来は 果たしてこうだったろうか? 上の空でも時間は過ぎていく ゆるりと僕は朽ちていく いつの頃からか僕は、 今という刹那を褪せてく思い出を 縁に生きている 夕暮れ時 街に響くドヴォルザークのメロディ 燕が飛んだ 今日もまた1日が終わる 最近は自己啓発本を手に取ることも 少なくなった それよりファンタジックな 小説に心を惹かれるようになった 何かに没頭したいと思う それはきっと恋でもいいのだろう そんな青臭いことが未だに頭を 過ぎる自分に辟易する もし夢が1つ叶うとしたら 僕は何を願うのだろう やりたいことは 沢山あるけどどうにもしっくりこな いなあ 傷を負って泣いた日が「いざ」 というその時、 耐え忍ぶ為の力をくれるらしい 誰が言ったかは知らない でも多分そうなんだろう そう思えたら、 気休めでもないよりマシだ いつの頃からか僕は、 今という刹那を褪せてく思い出を 縁に生きている 夕暮れ時 街に響くドヴォルザークのメロディ 燕が飛んだ 今日もまた1日が終わる そしてまたきっと明日は来る