音もなく耳を閉ざすイヤフォンから ただ聴く曲もないまま立ち 尽くしてた あのビルの ルーフトップをぼんやりと見つめ もうどうでもいいなと 笑ってしまった 明日のあなたにもう 期待はしていないし 明日の私にも期待はしていないの もうすぐ夜は昨日を忘れるように もうすぐ私はあなたを忘れる 運命だって思ってたけど よく似た別のものだったみたいね 嫌わないで 私だけ見ていて 何を言っても 言い足りないくらいよ 泣かせないで ひとりにさせないで 優しさを脱ぎ捨てないで 滞りなく進むふたりなんて この世界にいるはずはないのだから 少し言い過ぎたことを 謝りたくなって でも謝りたくもなくて道草をする 明日のあなたをまだ愛せるのなら 明日の私もまだ愛せるはずだから 記憶の中で笑う可愛いあなたを 手繰り寄せて抱きしめたくなった 最低だって思ってたけど よく似た別の人だったみたいね 夜空は闇を出し絞って 私は慣れないパーセンテージで 酔って 戻って行く あなたの元へと 嫌わないで 私だけ見ていて 何を言っても 言い足りないくらいよ 泣かせないで ひとりにさせないで 優しさを脱ぎ捨ててしまわないで 傷をつけて 傷をつけられても 私はあなたと居たいと思った 変わらないで 知らないふりだってするから 私はあなたに あなたに会いたいと思った 音もなく耳を閉ざすイヤフォンから ただ聴く曲もないまま立ち 尽くしてた たった今 見上げた朝方の空は とても綺麗なピンク色をしていた