かげろうは竜を切る 武者の武勇をまねて 舟を打つ波に ぬきみの白刃をかざす 飛ぶ鳥に目をやれば 円陣の羽 陽にゆだり かしぐ帆に鳴るは すんでの幕の記憶 <♪> はるか一なるものの 鼓動の調べは降りて 夢に知る説話に 落とす身を飾る 思い出は深く 血の道に泡と立てば 抗えど逆潮は コスモの闇を降らす はるか一なるものの 鼓動の調べは降りて 夢に知る説話に 落とす身を飾る <♪> 波寄せる浜で 娘はうたた寝る 空を切る居合は 寝歌のままに <♪> 磯は竜巻きゃ命をさらう 鳥の食む餌を雲間に投げてよ 砂の間に間にてんでに果てて 潮よ渦巻け一つの水に 鼓動の調べは降りて 小波大波数える鳥も 暮れりゃ西へと群れ飛ぶ謎よ ミクロマクロの仕掛けの中で ここは故郷の 階段なれば <♪> 磯の香になかば寝る 娘たちの唄に かげろうの武勇は 音をたてて眠る はるか一なるものの 鼓動の調べは降りて 唄に咲く説話に 落とす身を飾る <♪> 磯は竜巻けば 命さえさらう 雛の食む餌を 雲の間へ投げて