手をのばして天をあおいた…。 いいと思って書いた歌だった。 夢見たっていいって歌だった。 つまんない歌を書いた気がして不安になって書いては消していた。 あぁ―― 笑うのなら笑うといいさ、ほら。 つまらないことを知りすぎたら、伝えたいことも話せないから――。 恨みばっか買った気がした。 まぁいいかって、やっとここまでたどり着いた僕を褒めた。 不安に勝った、そんな気がしてきた。 最後には笑うといいんだった。 あぁ。 最後には笑うといいのさ。 伝えたいことがありすぎるのは足りないものがあるせいなのさ。 つまらないことで悩めるのはつまらない僕が好きだからさ。 手をのばして天をあおいだ…。