泣くなと言えば 尚更泣いて 夜の坂道 消えた影 遠く千切(ちぎ)れる 霧笛さえ お前のあの日の 声になる・・・ アカシアのアカシアの 花に聞きたい 夢のあと 旅の小樽は 霧が胸にふる 古びた酒場 運河のほとり 風のうわさが 知りたくて グラス持つ手の この指が お前の涙を 拭きたがる・・・ アカシアの アカシアの 花と飲みたい 夜明けまで 窓の向こうは 白い霧の街 若さの奢り(おごり)間違いばかり 詫びて許せる 過去じゃない 俺はいつでも ここにいる 苦労はするなよ もう二度と・・・ アカシアの アカシアの 花に祈ろう倖せを 旅の小樽は 霧が雨になる