いっそ夜風になって 夜を廻って 楽しそうなあいつ 邪魔してやりたいね ほんと、気楽でいいね 言葉もなくて 不穏な風として ただ流されていたいね 悪戯な偶然が不意に また君と出会わせた チャームポイントだった その笑顔の横には 知らない男がいてさ 大はしゃぎする君を横目に 風が心を冷たく掴んだ きっと2人でいた日々は 僕にとっては幸福すぎて 帳尻合わせのための 皮肉めいた今ならもう いらないや いっそ夜風になって 夜を廻って 楽しそうなあいつ 邪魔してやりたいね ほんと、気楽でいいね 言葉もなくて 不穏な風として ただ流されていたいね いつまで寝てるのってさ 口うるさく言ったよね今じゃ 君のこと考えてショートスリーパー どうすればいいかなんて明確で 全部忘れるしかない でもしがない 僕の勝手な 眼は君を見つめたまま だから目隠しに 部屋に飾った君を感じる思い出も 捨てたって言うのに一目見たら 全部思い出したよ ここまでの苦労が笑えるな 結局ひとつも忘れちゃいないや また一からやり直すデリート 作業はもう できないや いっそ夜風になって 夜を廻って 楽しそうなあいつ 邪魔してやりたいね ほんと、気楽でいいね 言葉もなくて 不穏な風として ただ流されて いっそ夜風になって その手離して 苦しそうなあいつ 救ってやりたいね そして二つになって 行方も無くて 浮浪な風として ただ流されていたいね