夕立みたいなふたりは じっと終わりを待っていた 甘い匂いを置き去りに君は走り出す 虹がかかった空を眺めて 大きなため息をついて 「きっと明日は晴れるよ」 いや僕の心は雨模様 履き潰したスニーカーじゃ この嵐の中は走れないよ なぁ僕は君にとって そんなにもつまらなかったかい? あぁやっぱこのままじゃ 自分を嫌いになって しまいそうだからさ 履き替えて終わりにしよう 君を好きだった僕はもういない アマレットの匂いが ちょっと嫌いになったんだ 君からもらったスニーカーは どこへ行ったんだ 寂しくなるほど優しくないよ? 君はお互いを知るよりも早く 居なくなったのさ 未練なんてさ、 これっぽっちも無いから 「寄りを戻したい」 とか 勝手な事言うなよな また僕の心を惑わせて 消えないでくれ 立ち尽くして 『くだらねえな』 って 笑えるほどどこがよかったんだ なぁ僕は君にとって 最高に都合が良かったかい? とかちょっと強がった 僕をみて開き直るくらいで 良いんだぜ 吐き出して終わりにしよう 君を好きだった僕に悔いはない 僕を好きだった君はもういない