冬になる度君の事を思い出すのは おかしいかな 多分この先ずっとそうだ 分からないまま進んで行く 無人駅にあるストーブの匂い 午前授業の帰り道と昼寝 白い歩道に轍が見える 今ではもう懐かしい 東京は週末初雪が降る 天気予報士がそう言ってた 曇った窓に君の名前を 指で描いてみたりして 冬の冷たさは 東京も変わらないね 君の暖かさも ずっと変わらないね 光る街を飛び越える アリアはずっと君のもの ふたり過ごした日々だけが本当だよ 窓からそっと手を出して 初雪を待っていた 今年最後の冬を待っていた ふたりで持ったスーパーの袋 体温が残る狭い部屋 人生最後の瞬間も 僕は君と居たいんだよ 指先を抜けては消えていった 光る街を飛び越える ソナタはずっと君だけに ふたり過ごした日々だけが本当だよ 少しだけ素直になって 生きてみようと思ったんだ 君の住む街にも雪は降っていた 来週は暖かく春の気温 天気予報士がそう言ってた