あどけなく、 「月を越えて連れ出して頂戴」 割れた君が同じならば 夜を掴めそうだ 投げ出した足が痛むのはいつも 終わりなき青が君を誘うから 逃げ出した先は何処までも夜で 冷たさは僕を四角く凍らせる 形はいつでも誰かが決めてしまう 歪む幼さでこの場所を踏み出そう あざとく罪を知れば凍えるから 微笑う君が一緒ならば 夜だって飛べそうだ 歩み出す足は潰れてるままで 引き摺った傷は爛れては腐る いつまでも 此処にいる事は出来ないから 誰より穢れた君と手を繋いで さりげなく息を止めた静寂から 淡い君が泣くのならば 夜に届きそうだ 甘く痺れた手、夜を泳ぐ 暖かい痛み、置き去りにして 柔らか過ぎる歪みへ逃げた僕らは 綺麗事にだけ包まれてー。 あどけなく、 「月を越えて連れ出して頂戴」 割れた君が同じならば 夜を掴めそうだ さかしまな温度が冷え切るから 嗤う夜と壊れるなら君に届きそうだ