永遠に続く楽園を信じた それはとても穏やかで優しくて あの日触れた赤く滴る実が 舌を這わせ甘く耳元で囁く 「目が覚めた?」 叫び出したの 声すら出なくなるまでの真実を 齧りかけた林檎を手に 自らの永遠の終わりを知った 無知である事を愛され続けた 神様の嘘を知るはずもなかった 綺麗な世界が続くと信じた 私はこのまま生きられると思った 時間の流れはとうに過ぎ去って 目覚めた視界に真実が始まる 夢見る期限がなくなった私は 崩れ去りそうな醜い姿だった 残酷な針 私を刻む もう楽園にはいられない この絶望が罰なのなら 何も気付かず 死んでいくのが幸せだというの? サヨナラ神様 祈っても戻れはしない温かさに 溢れ出した感情を背に 自らの穢れた足で歩いて 「バイバイ」