あなたの温もりを覚えている 繋いだ右手と触れ合う右肩と あなたの笑顔を覚えている ふと見せる暗い顔も素敵で 息が出来ないような綺麗事も あなたのおかげで許せる気がした さよならだよ全部 忘れてしまえ 日暮れの匂いと共に霞む言葉 前だけを見なよ 私を置いて 君のいない夏へ 君のいない空へ 夢を追うって言っておいて 「だったら私は」て言ってもなんも ない 胸の高鳴りも日々のもどかしさも 君が全てを操ってたんだよ あの日であった時確かに 私の中に何かが生まれた さよならなの全部 いつか忘れる 古びた時計が刻む愛の終わり 涙は飲み込んで大人になるの 君のいない夏で 君のいない空へ 人生が痛みだらけでも 生きる意味を知らなくても 翳むあの日々の匂いに揉まれ君がい る 大人になったらうまく飛べたら 君より高く飛んで 空から見下ろして 「ばか」って それでおしまいにしよう さよならだよ全部 愛おしくても 木々の日暮れも変わらず笑う蝉も 前だけを見なよ 早くしないと 置いていくからね 君のいない空へ