~♪~ 心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で二つ目が現在(いま) 三つ目の橋で君が 転びそうになった時 初めて君の手に触れた 僕の指 手を合わせた後で君は神籤を引いて 大吉が出る迄とも一度引き直したね 登り詰めたらあとは下るしかないと 下るしかないと 気づかなかった 天神様の細道… 裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って 君がひとつ 僕が半分 梅ヶ枝餅を喰べた 来年も二人で来れるといいのにねと 僕の声に君は 答えられなかった 時間という樹の想い出という落葉を 拾い集めるのに 夢中だったね君 あなたがもしも 遠くへ行ってしまったら 私も一夜で 飛んでゆくと云った 忘れたのかい 飛梅 ~♪~ 或の日と同じ様に今 鳩が舞う 東風吹けば 東風(こち)吹かば君は 何処かで想い起してくれるだろうか 大宰府は春 いずれにしても春 ~♪~